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落ち着いた色のワンピースに、おしゃれな布みたいなのを羽織っただけの細い肩。
そこにギリギリつくような茶髪のパーマが波打つようにゆれていた。
「自己紹介し合いましょうか…。私は…三井神子…
貴方達二人は…?」
俺と、ヒステック女のことだ。
「俺は「私は」杉山「加藤優衣」秀樹で年は二十歳「十七よ!」です」
「あの…出来れば一人ずつ…」
いや、俺だってそうしたかったけどね。
この女、人と発言が被っても絶対譲らないタイプだな。
現に今それが起きた。
コイツと付き合ったら、将来尻にひかれそうだ。
まあ、俺には可愛い可愛い彼女がいるから関係ないがな。
彼女の尻にならすでに惹かれてるし。
「私は加藤優衣よ」
「俺は杉山秀樹です」
「そう
では、まず意識がうろ覚えになる前のことを話していきましょうか…?」
神子はそう言って、静かに微笑んだ。
そしてこちらを見ている。
どうやら俺からのようだ。
「俺は、同居してる彼女と寄添って映画を見てましたね。そんでたまに目があったらキスし…どぁあ!?」
そこまで言いかけた途端、俺の横をカッターがよぎった。
優衣は叫ぶ
「今幸せなカップルの話聞きたくないっていったでしょ!!」
いや、 初耳です。
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