3人が本棚に入れています
本棚に追加
「 …久しぶり」
えっ!?
誰この世に言うイケメン!!
「覚えてないの?」
私は突然のことで何がなんだか
わからなく一人パニクっていると
「まっ、無理もないか!!
12年振りだもんなー 」
12年振りって…
…― 一週間前
『芽衣ー!!来週北海道行くんだって!?』
苦手なパソコンが使えなく眉間に
シワを寄せにらめっこをしている私に
同僚で入社当時から仲のいい梓が何だか
怪しい笑みを浮かべながら聞いてきた。
『おーい!!』
集中していて全く梓の声に気づいていない
私に梓が耳元で大きな声を出してきた。
『うぇっ!?』
耳が痛くなるような大きな声に
びっくりして思わず変な声が出てしまった。
『あははははっ!!
変な声出しちゃって可愛いなー
てか、相変わらずパソコン使えないんだねー 』
『…ちょっ、バカにしないでよー!!』
ぷーと頬を膨らませて拗ねる。
毎回言われることだから慣れてはいるんだけどね。
『ごめんって!!』
笑って謝る梓
私と同年代とは思えないくらい
大人っぽくて美人。
だから何言われてもつい許しちゃうんだ。
きっとたくさんの男の人は
この綺麗な笑顔に落ちてるんだろうな。
『で、北海道行くんでしょ?来週!!』
確かに北海道は行くけど梓には
何も言ってないはず
『なんで知ってるの?』
最初のコメントを投稿しよう!