第一話・邂逅

2/31
前へ
/209ページ
次へ
…時計を眺めている。 腕時計である。 時刻は11時34分。 午前中。 あの、いつぞやの鬼ごっこから数週間が経ち、12月中旬。 というか冬休み。 冬休みだから家でごろごろしていたい僕ではあるが、そこはそれ、今日は特別だ。 なんと今日は、小鳥遊ちゃんとデートをする日なのだ。 小鳥遊ちゃん、小鳥遊かたなちゃん。 小鳥遊ちゃんというのは、ご存知だろうけれど、そう馬鹿な少女だ。 そして、誇るべき僕の彼女である。
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加