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悠斗と最後に会った日から、二週間が過ぎた。
毎日会っていたわけではないし、
よく言う
“生活の一部”に
なっていたわけでもない。
ただ、
ふとした時に思い出す。
面白いものを見つけた時。
かわいいものを見つけた時。
決まって悠斗にメールをしていたし、
悠斗からもきていた。
会話をするわけでなく、
写メで添付しただけのメールが多かった。
写メを撮って、
メールに添付して
アドレス帳を検索して…
“ゆーとしゃん”
その文字が見当たらない。
そこで初めて気付く、
“終わり”の意味。
夜、結香を寝せた後、
ふいに淋しくなる。
あれから二週間、毎晩。
そのタイミングを
見計らったかのように
かかってくる電話。
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