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『ダーマ神殿行ってくる』
……俺はある魔王城に居候しているんだが、他の住人達はそう言って出掛けた。
何故行ったのかはまったく分からないが、ダーマ神殿なんてゲームにあるものがあるとすれば行ってみたいものだな。
「僧侶、とりあえず座って茶でも飲めばどうだ?」
冷静に、俺に語りかけたのは樟恵。通称くうちゃん。
裏表が激しい女剣士。邪神の生まれ変わりらしく、黒髪ロングの美人さん。
僧侶こと俺、弧月はこたつ机の横に座って、机上のお茶を喉に通す。
「…………私も、もらう」
俺の隣に座り、肩を寄せてくる女性……彼女はセンファ。通称戦士。
戦士というのは名前だけで、実質ステータスは魔法使い。
戦士が好きだから戦士。その意見を変えるつもりはないのだろうし、転職もしないだろう。
そんな水色がかった白髪のリアル天使さんだ。基本優しくて、見ているときゅんときたりする。
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