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「……胸に、視線を感じる」
そう注意されるが、俺も男だから仕方ない。
彼女の服は露出が多く、胸元が結構出ている。
「もう、僧侶ったら変態なんだから」
延々とお菓子を貪るゆう。通称勇者。
謎が多い人物で、性別は一応女。チビ、とにかくチビ。
この魔物がいたり、魔法が使えたりする変な世界に連れて来たのがこいつ。
こいつも勇者とは名ばかりで、ステータスが某国民的RPGの異様に足が速くて硬いスライムみたいなことになっている。
さらに攻撃魔法や即死魔法。能力ダウン系の効果や魔法を受け付けない体質。
なにを考えているか分からなくて、いつも俺の考えだけ見透かされる不思議っ子な茶髪ショートのロリ?いや、元ショタなのか。
「えっちな子に育てと昔願っちゃったの、ごめん」
いかにも私馬鹿です、みたいな発言をしたのは俺の母さんの日月。
ラフな格好が好きらしく、短パンとか穿いている。
そんな適当なのは俺と似ているけど四十過ぎだから自重してほしい……のだがなんか勇者の力の恩恵を受けているらしい。
見た目が二十くらいである。だから母さんには見えない、まったく。
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