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今日は新年度初日。新しい担任が決まる割と重要な日だ。
「俺は清乃ちゃんを推すぜ。なんつっても若くて綺麗だし、その上巨乳だぜ?」
参加するかの意思表示すらさせてもらえずに、純平の独断で予想の段へと進められる。
しかし、純平の予想はなんというかただの願望でしかない。しかも若い・綺麗・巨乳という邪(ヨコシマ)な欲望垂れ流しの願望だ。
「なんだそれ……。予想でもなんでもないだろ」
案の定琉都につっこまれる。が、純平にとってそんなものはどこ吹く風。ちゃんとした根拠がある、とばかりに見下したようなドヤ顔で琉都を見遣る。
「この間まで担任だったのは誰だ? ほかでもない清乃ちゃんだろうが?」
己の完璧すぎる予想に酔いしれる純平。だが、そんな純平をよそに琉都と和奏は冷めた目でこの勘違い男を見つめる。
「確かに純平くんの予想は的を射ているかもしれない。でもね、私たちは今日から五年生だよ?」
和奏の指摘に、その言わんとしていることを察した純平はがっくりと膝をつく。
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