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「大国ゲルバルタール……。隣国グルンヘルシェル帝国……。」
「どの国も、ロットヴォゼルを狙ってますね…。」
「そりゃあ、歴史ある大国家だからな。グルンヘルシェル帝国は確かに長いけどロットヴォゼル程歴史はないし、ゲルバルタールなんてたかだか数十年前に出来た国だからな。」
だからこそ。
長い間世界に影響を与え続け、栄華を誇ってきたこの国を欲しがる国は七大国の他にも数え切れないほど存在する。
「けれど。陛下の目的は、国を守ることでは、ないのでしょう……?」
「………。」
俺が王位を継承する戴冠式。
ロットヴォゼル王国の神の寵愛を受けし者の王位継承ともなれば自国民だけでなく、他国も注目せざるを得ないわけで…。
その戴冠式にて、
「私が王位を継承した今。私は私の目的の為に動きましょう。
私はとある人物を救いたい。その者を救うことが我が国の繁栄を約束することに繋がるのだから。」
つまり、国よりもとある特定人物を優先します。と公式に宣言したわけだ。
ちなみにそれが誰なのかもまだ発表していない。
風の噂じゃあ他国の姫の誰かだとか言われてる。
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