二人だけの時間

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恋人達にとっての一大イベントでもあるクリスマスが近づいてきた。 実をいうと香澄は今までクリスマスを恋人と過ごしたことがない。 相手がいない時期もあったり、相手がいても一緒に過ごせなかったり……。 大半は家族と過ごすか、同じ様に一緒に過ごす相手がいない友達と寂しい女子会を行っていた。 しかし今年は違う。 クリスマス前に別れることもなく、人生初の『彼氏』と過ごすクリスマスを迎えようとしていて、大分前から交わしていた「クリスマスはどうする?」といった会話に胸をときめかせていた。 だが、クリスマスを目前に控え恋人達のためのホテルはすでに何処も一杯。 付き合っていることは家族に秘密にしているので、実家暮らしの香澄の部屋でという訳にはいかない。 かといって諭の部屋では、クリスマス当日バイトもデートの予定もないルームメイトがひとつ屋根の下にいるらしい。 したがってしたいこともできず、『二人だけの甘いクリスマス』には限度がある。
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