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ザー…ザー…
「………」
何でだろう…シャドウ丸が署に送ってくれたのに…。
何で海なんかにいるんだろう……。
「………でも、何か落ち着くなぁ…」
「背中が寂しく見えるぞ…ありさ…」
「………デッカード?」
振り向くとデッカードが後ろにいた。
するとデッカードは隣に座った。
「………」
「………」
「なぁ…ありさ」
「何?」
「シャドウ丸が凄く心配してたぞ…」
「……」
「…………ありさ、私達はありさが例えロボットだとしても、ありさはありさなんだから…君の傍から離れはしないし、寧ろ皆は君を守りたいんだ…」
「……」
「……ありさは、私の子ども同然だしな…親代わりの私にとって、今のありさを見ると辛い…私は元気で悪戯好きで…皆と一緒に笑ってる君が好きだ…」
「……………そうだな…ウチがここで…くよくよしてら、ウチらしくないな…」
ありさは、涙を拭き顔を上げた。
「………いつもそうだった…デッカードに助けられてウチは色々な困難を乗り越えた…」
「……ありさ…。」
「……小さい頃の記憶はあんまり覚えてないけど…デッカードが14年前…あの火事からデッカード一人で助けてくれたのは、今でも覚えてる…あれからだった…ウチが正義が凄いって分かったのは……だから、ウチはブレイブポリスのボスになるって決めて…親父に頼んだんだ…………そして今ブレイブポリスのボスになったウチがいる…」
「ありさ…君はやはり強い心を持ってる、どんな苦難でも決して折れる事が出来ない心を……」
「……ありがとうデッカード…さぁーて、まずは署に戻って親父に聞いてみるか…」
ありさは、ズボンの砂を落とした。
「デッカード」
「分かった」
デッカードは車に変形し、ありさはそれに乗り…海をあとにした。
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