日常

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どこからか声が聞こえた。 えっ、私の声! 「…!誰!誰なの?」 「あなたは、知りたい?自分のことを?」 また、先ほどと同じことを問うてきた。 「……知りたい…。私が誰なのか。」 私は、戸惑いながらも、答えた。 「本当にいいの?あなたは、わざと私を忘れたのに?」 私と同じ声は、無機質な声で言った。 どういうことなの 私は、誰なの 怖い、 でも、私は知りたい。 私が、誰なのか。 つらく悲しくても、知りたい。 「そう、あなたは知りたいのね、血塗られた過去を…。」
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