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午前中は学科試験
私は勉強が得意な訳では ないから
頭をフル回転させていた
そのせいかお昼休憩の頃 自分の世界に浸りきっていた
『ねぇ…』
(午後から面接か~、めんどいな)
『ねぇってば』
不意に肩に感じた軽い刺激
「はい?」
どうやら私は呼ばれていた事に気付いてなかったようだ
痺れを切らしたのは相手
『さっきから呼んでんのにシカトか?』
声をかけていたのは君…
しかも初対面の人にタメ口
「すいません」
私は俗に言われる不良生徒初対面の人からは怖がられて声を掛けられる事は
ほとんどない
でも君からは同じ匂いが
したんだ
『俺、哲哉宜しく』
哲哉は挨拶をすれば人懐っこい笑みを浮かべた
私には眩しすぎる笑顔
「私は詩織。宜しく」
私もぎこちない笑みでかえした
きっと顔はひきつっていたに違いない
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