2人が本棚に入れています
本棚に追加
沙耶の顔は真っ赤だった。
気づけば大分酒が進んでいる。
酒が本音をさらけ出させたのか、はたまた気持ちを塗り替えたのか………。
俺の返事は決まっていた。
是非もなかった。
こうして俺と沙耶は付き合うことになった。
付き合ってみると、沙耶の魅力に引き込まれていった。
真面目で、明るくて、料理上手。
そんな沙耶に癒された。
いつしか、お互いに結婚を考えるようになった。
だが、俺には気鬱がついて回った。
俺は恐らく、沙耶より先に死ぬだろう。
それも、かなり早く。
そんな男と結婚してしまって、沙耶の人生を台無しにしてしまうのではないか……。
だが、結婚に二の足を踏んでいた俺に、予想だにしない事態が降りかかった。
最初のコメントを投稿しよう!