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会社に入って数年が経ち、俺は異例の速さで出世した。
会社が一部上場を果たした頃、俺は部長になった。
その頃、新卒で1人の女の子が入社してきた。
名前は沙耶。
地味な子だったが、仕事は誰よりもできた。
よく気がつく子で、誰より早く出勤し、誰より遅くまで残業していた。
彼女の煎れてくれるお茶は世界一美味しかった。
しばらくして、沙耶は俺の直属の部下として営業を任されるようになった。
始めはうまくいかなかった。
幾つも契約を断られ、俺は何度も沙耶を怒鳴った。
だが、沙耶は頑張った。
俺はそんな彼女を陰ながら支えた。
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