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止めようとしていた涙が、流れ出す。
「やっぱり無理あったかな。」
先生の言葉に、止まる。
「?脩…さん?」
「お前の泣き顔見たくなかった。」
脩さんのかなしそうな目が私を包む。
「距離をおこう。」
先生は無理に笑い、ほらっと私の涙を拭いた。
「距離って…?」
「頭冷やさせて。俺がお前のこと無理させてるなら俺、お前といる資格ない。」
「資格って…?脩さん?やだ…。」
こんなためにここにきたんじゃない。最後の土曜日だから、笑って過ごせたら良かったのに…。あんなこと言わなければ良かった。
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