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八月、シルバーウィークとまではいかないが、そこそこの連休があった為、ゴールデンウィークぶりにいつものメンバーが集まっていた。
「ねぇ、タノさん今年で定年でしょ?みんなで何かしてあげようよ。」
居酒屋で呑みながら、飯田がその話題を口にした。
「良いねぇ。何しようか?」
石下もハイボールをグイッと呑んでから反応した。
「とりあえずタノさんの送別曲はタッキーが作ってるぜ?」
と言いながら、大州は俺の肩をポンポン叩いた。
「マジでか!お前すげぇなぁ!」
そう言って飯田は焼酎を俺のグラスに注いだ。。
「せめて水割りにしてくれよ!」
俺はそういいながらグラスに口をつけた。。
「そういえば、俺もお前が作った曲聞いたことあるぜ。高間に向けて作った感がありありだったな。」
和泉は一人うなずいていた。
「タッキーは結局えっちゃんのこと今でも待ち続けてるの?」
「へ?」
石下の質問に、俺は情けない声を出してしまった。
「当たり前だろ!タッキーは今妖精さんなんだから!」
「誰が妖精だ!」
大州の発言に思わず突っ込んでしまったが、これはもしや墓穴を掘ったのでは…。
「その話、詳しく聞かせろー!」
和泉に首を絞められてしまった。
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