夏の始まり

7/43
前へ
/70ページ
次へ
「明日!!」 ガタン! 凄い勢いで立ち上がった晃平を、勢いよく見る。 晃平は何故か凄く楽しそうで、輝いてる。 「明日、その茜ちゃんって奴を探しに行きます!」 「出たよ、好きだねーそういうの」 「俺嫌だよ。趣味悪い」 「私も…気が乗らない」 突拍子のない晃平のアイデアに、否定が続く。 茜ちゃん…どんな子か見てみたいかも…! 「行く!私、行ってみる…」 「えぇ?!」 「英里、本気?」 「英里やめときなよ」 晃平以外の3人が驚いた顔で私を見る。 …そんなに変なこと言った、かな? 「英里が行くっつんんだからいいだろ。よし!英里、明日行こうぜ!」 晃平だけは一人嬉しそうにニヤニヤ笑っている。 でも…見てみたい。 きっと私より何十倍も魅力のある子。 私に足りなかった何かを持っている子。 それが何なのか、知りたい。 .
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加