3人が本棚に入れています
本棚に追加
「英里さー」
「……うん?」
帰り道。
いつもあたしの隣を歩いていたのは優希だ…なんて考えていたら、
晃平の声にハッとする。
そうだ、今送ってくれているのは晃平。
…優希じゃない。
「お前…明日本当にいいの?」
「なんで?」
言い出したのは晃平じゃない。
「いやさーやっぱり…キツくねぇのかなって」
なにがどうキツイのか、までははっきりとは言わない所に晃平の優しさを感じる。
「大丈夫だよ」
あえて私も伝えることはこれだけ。
「そっか。…あー!焼肉食いてぇ!」
「あはは、何急に!」
ぎこちない優しさが今は嬉しい。
最初のコメントを投稿しよう!