3人が本棚に入れています
本棚に追加
橘 英里、失恋。
「英里、大丈夫?」
「うー…ダメ、無理ぃ…」
大学2回生になり、順風満帆、幸せな毎日を過ごしてた。
これからも過ごす……はずだったのに。
「よしよし、思いっきり泣きなよ。今日はずっと側にいるから」
「うぅ…葵ぃ…ありがと…」
何とか家まで帰って来たあたしは、一番の親友の葵に助けを求めた。
「あたしもショックだなぁ…英里達、結婚すると思ってたよ」
「ぐすっ…あたしだって…そう思ってた、もん…なのに、酷いよ…」
あたしに飽きたとしても、違う女の子に取られるなんて。
「同じ大学の後輩なんでしょ?」
「そう言ってた…って言うか、あたしも同じ大学だっつーの…」
元彼氏、優希とあたしは同じ大学。
頭の良くないあたしが、優希といたくて頑張って頑張って頑張って、やっと同じ大学に進学したのに。
「同じ大学なんて…行かなきゃ良かった」
大学に行く意味さえ無くなってしまった。
.
最初のコメントを投稿しよう!