二、お菓子と先輩

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「……」 「…何よう」 「…いや、何でもない。」 面倒なことにならないのが一番だな。うん。 「…でも」 「ん」 「中里くんだって地味にモテてる。」 「は?」 「いや、中学のときね? 中里くん、中学生にしては身長高かったし。サッカー部だったし。頭良かったし。しかも全然笑わないから、笑った瞬間が凄く貴重で…一部の女子に絶大な支持率を…」 「は?」 「…中里クン、嬉しくなさそう…ってか顔が怖い…」 「は?」 「な、何よ…べ、別にあたしが中里くんがカッコいいとか思ってたとかじゃなくて! その…女子の間で噂っていうか……」 「……」 「元中の人はみんな知ってることなんだから!」 「……」
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