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なぜか最近彼女は俺に
お菓子を与えてくる
…何なんだろう。
部活の後だから凄いお腹すいてて嬉しいけど
…あ、アレか。
矢野先輩にあげるお菓子のあまり…とか。
「じゃ、また明日」
「うん…あー、あの」
「うん?」
「小坂井さん…」
「小坂井さん?」
「見なかった…?」
「小坂井さんなら多分先に帰ったんじゃないかな。もの凄い速さで着替えて、速攻更衣室から出て行ったよ」
「あ、そっか…ありがと」
「……」
「……」
「……」
何か
じとーっていう音が聞こえてきそうなくらい見られている…
「…なにか」
「…え?いや。あのね。中里くんが小坂井さんに何の用があるのかな…って」
「…大したことじゃない」
「そうなの」
「…矢野先輩が待ってるんじゃないの」
「あ、うん。そうかもしれない。
じゃ!」
「ん。」
やっぱり先に帰ってた…
帰りに会わなかったらいつ小坂井さんと話す機会があるんだろう…。
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