二、お菓子と先輩

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なぜか最近彼女は俺に お菓子を与えてくる …何なんだろう。 部活の後だから凄いお腹すいてて嬉しいけど …あ、アレか。 矢野先輩にあげるお菓子のあまり…とか。 「じゃ、また明日」 「うん…あー、あの」 「うん?」 「小坂井さん…」 「小坂井さん?」 「見なかった…?」 「小坂井さんなら多分先に帰ったんじゃないかな。もの凄い速さで着替えて、速攻更衣室から出て行ったよ」 「あ、そっか…ありがと」 「……」 「……」 「……」 何か じとーっていう音が聞こえてきそうなくらい見られている… 「…なにか」 「…え?いや。あのね。中里くんが小坂井さんに何の用があるのかな…って」 「…大したことじゃない」 「そうなの」 「…矢野先輩が待ってるんじゃないの」 「あ、うん。そうかもしれない。 じゃ!」 「ん。」 やっぱり先に帰ってた… 帰りに会わなかったらいつ小坂井さんと話す機会があるんだろう…。
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