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そんなわけで
たかが麻生の恋のために、俺は真夏真っ盛りの虫が大量に飛び交う蒸し暑い夜に人ごみの中へ自ら飛び込んで行くハメになった。
「…あちぃ」
あぁ…汗が気持ち悪い…
何で日本の夏はこんなにもジメジメして暑くて不快で…
「中里~、待ったぁ?」
「おー。中里くん。今日はよろしくー」
あああ…
この暑いなか幸せそうに笑ってる麻生とB組の吉良くんやその他楽しげな男を見てるとイライラする…
つーか、吉良くん以外B組の男子のこと知らないし
まさかの疎外感だよ…
「あ!女子が来た!」
「おー!!浴衣着てる!」
「何だよ、女子は張り切ってんなぁ」
「つーか、吉良は誰狙ってんだ?」
「バカか、お前、女子に聞こえんだろ!」
……なんか、みんな楽しそうだし……
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