三、きこえてますか

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「…ちょっと」 「へ!?」 小坂井さんの腕を引き、吉良くん御一行から抜ける 人がごちゃごちゃと行きかう中 誰にも気付かれないで簡単に抜けることができた 麻生も手がまだ痛いのか俯いたままでこちらに気付いていない 賑やかな通りを抜け、近くにあった静かな公園に入る 「…な、かっ」 「…なか?」 「なか、中里くん…」 「なに」 「あの、どう…」 「ちょっとここで座ってて」 「え…あ、うん…」 公園にあったベンチに小坂井さんを座らせ 目的の自販機でお茶のペットボトルを購入する
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