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「…ちょっと」
「へ!?」
小坂井さんの腕を引き、吉良くん御一行から抜ける
人がごちゃごちゃと行きかう中
誰にも気付かれないで簡単に抜けることができた
麻生も手がまだ痛いのか俯いたままでこちらに気付いていない
賑やかな通りを抜け、近くにあった静かな公園に入る
「…な、かっ」
「…なか?」
「なか、中里くん…」
「なに」
「あの、どう…」
「ちょっとここで座ってて」
「え…あ、うん…」
公園にあったベンチに小坂井さんを座らせ
目的の自販機でお茶のペットボトルを購入する
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