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「お…おまっ、なんで?!」
俺は動揺が隠せないでいた。
「詳しい話は後で。今は逃げるよ!!」
少女は身の丈ほどありそうな銃機を肩に荒々しく担ぐと、座り込んでいる俺の手を引いて立ち上がらせると、そのまま走り出した。
あれ。この光景みたことあるぞ?あ~…あれだ鳴海に引っ張られてる時と同じだ……と呑気な事を思ってしまった。
俺って引っ張られないといけないの?
「ね、ねぇ!!なるっ……俺の友達知らないか?!アレが来る前、一緒に居た奴だよ。」
だが、少女はチラリと視線を向けただけでまた前を向いてしまった。
「こっちだ。」
「答えになってねーし。って、うわぁ!!?」
無理矢理、路地裏に押し込められると、目の前では一人さっきのヤツと戦っていた。
「まだ…追っ…て来て…た?」
少女は、その大きな銃を腰辺りで構え、一気に引き金を引いた。
銃口から勢いよく飛び出した弾は見事にヒットし、また轟音を響き渡らせた。
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