Shine ‐光‐

16/18
前へ
/18ページ
次へ
「君は神を信じるかい?」 「は?神…??」 いきなりなんなんだ。 俺は鳴海達のことを訊いているのに。 「あぁ。━━━━ッ?!」 アリアが口を開いた瞬間、凄まじい地響きと共に、周りの建物が崩れ始めた。 「なんだ?!」 俺はいきなりの事態に慌てふためいている。 そんな俺をよそにアリアは、どこからともなく不思議な形をした鍵を取り出していた。 「これが“融合”だよ。」 「なんだって?!」 建物が蒸発するように消えていく。 アリアは、思っていたより速いな、とボソッと呟きながら、さっき取り出していた鍵を、路地裏のコンクリートで作られた壁に向け 「汝、我に常世を示せ。」 (とこよ?) すると壁に扉が現れた。 「うわ!」 「はやくこっちに!」 驚く俺の腕をアリアは、引っ張って扉の中に入っていく。 「(また引っ張られてる…)」 「何か言った?」 「いえ、何も…。」 はぁ…悲しくなってきた。 俺はアリアと一緒に中へ入った。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加