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「君は神を信じるかい?」
「は?神…??」
いきなりなんなんだ。
俺は鳴海達のことを訊いているのに。
「あぁ。━━━━ッ?!」
アリアが口を開いた瞬間、凄まじい地響きと共に、周りの建物が崩れ始めた。
「なんだ?!」
俺はいきなりの事態に慌てふためいている。
そんな俺をよそにアリアは、どこからともなく不思議な形をした鍵を取り出していた。
「これが“融合”だよ。」
「なんだって?!」
建物が蒸発するように消えていく。
アリアは、思っていたより速いな、とボソッと呟きながら、さっき取り出していた鍵を、路地裏のコンクリートで作られた壁に向け
「汝、我に常世を示せ。」
(とこよ?)
すると壁に扉が現れた。
「うわ!」
「はやくこっちに!」
驚く俺の腕をアリアは、引っ張って扉の中に入っていく。
「(また引っ張られてる…)」
「何か言った?」
「いえ、何も…。」
はぁ…悲しくなってきた。
俺はアリアと一緒に中へ入った。
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