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春の匂いがするという
キミはすんと鼻をきかせた
雨上がり、少し濡れた道路(みち)
またねって離れた影
これは長い夢
きっといつか覚めてしまう
ホントはまだベッドの中
まつげの上に溜まった涙を
枕が吸いとったら覚めるの
甘い匂いがするという
キミはボクに手を差し出す
手のひらのストロベリーキャンディ
大事そうにポッケに入れてた
それは長い夢
いつから見てたのかも知らない
ホントはまだベッドの中
キミの好きな歌が鳴って知らせる
まだまだ覚めたくないのに
陽の光を受けて嬉しそうに笑うキミ
この先しばらく雨が続くけど
春の風は優しいから平気
長い夢もう覚めたの？
それともまだここは夢の中？
もうどちらでもいいよ
キミがいればそれだけでいいよ
口の中、ストロベリーキャンディ
甘い匂いは恋の前兆
どうなってももう聞かないよ
春の匂いと形容したのは
恋のはじまり、夢の終わり
もう見ない長い夢
ボクはやっと春の匂いを嗅ぐ
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