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その後僕は吹き抜けになっている廊下を歩いていた。
その時、
「よぉ、お前さっきあの赤髪に話し掛けてた奴じゃね?」
後ろから声掛けられた。
見るからにヤーさんですね、この人ら。
何なんですか?手に持ってるの。
さっきまで誰か殺ってきたんですか?
とか、言いそうになるほど
色々と装備していた。
流石に素手では勝てない。
沈黙を貫き通す僕は冷や汗しか出てこない。
「おい、眼鏡。てめぇ、何か言えよ!」
....怖っ!!
『え、いやあ別にああの人と親しい訳じゃないっすよ。』
僅かに震える声が小さく響いた。
「へえ。でも話してたのには変わりねぇ。てめぇはここで死ねや。」
そう言って何人か居る内の一番前の人が
所謂釘バットを掲げてこっちに動き出した。
やばい!
僕は死を悟った。
目の前には既にそこに迫っている鉄の塊。
駄目だ―‥‥
そう思って目を瞑った。
ガッ
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