03.

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「・・・わたし木下さんが羨ましくなっちゃった。 だって、すごい仲良しなんだもん」 ぽそっと小声で言われて、 「えっ、そう?」 びっくりする私。”仲良し”なんてそんな要素あった? 「仲良しだよ! だって何も言わなくても奢ってくれるし、木下さんの紅茶いきなり飲んじゃうし、それを木下さん何も言わないだもん。 なんか完全に2人の世界だった」 ”2人の世界”ってなに!? 普通の兄妹に見えなかった!? だったらマズイじゃん! 「ち、違うよ! 奢ってくれたのは、私もお金持って無い事に途中で気付いて無理やり奢らせたんだし、紅茶も私には渋すぎて美味しくなかったから無理やり飲ませたんだよ」 慌てて説明したけど、今思うと結構、酷い事したかも・・・。 ”たかり”と”強制” 後で謝らないとヤバい? 「え・・・そうなの? でも、2人とも何も話してなかったよ?」 「へ・・・あれ?そうだった?」 「うん」 「・・・あーだって、先輩達に囲まれてたから、身振り手振りで・・・」 あははっと誤魔化す私に、「やっぱり仲良し」ってアキちゃん。
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