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英語教科準備室の引き戸を開ける。
室内に誰も居ない事に、ホッとした。
別に人が居ても問題はないが、遠藤が居ると面倒だと思ったからだ。
後ろを振り向くと千鶴が物珍し気に室内を見回しながら、恐る恐る入ってきた。
そういえば、千鶴がここに来るのは初めてか。
普段、学校で見かける事はあっても、こうして会う事はない。
それは兎に角…
「……その格好…」
教室にいる千鶴を見た時に、頭に赤い大きなリボンをつけて、水色の服を着ているのは気付いていたが……。
俺の言葉に、頬をピンクに染めた千鶴が嬉しそうに笑った。
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