04.

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「生徒だから知ってる」 「へ?」 「この高校の生徒だから知ってる」 「えっ?!」 目を見開いて俺を見つめる千鶴。そんなに驚く事か? 「……まさか、みんな知ってるの?」 「顔と名前とクラスは」 「………900人位いるよね?」 「正確には、911人だな」 「………そ、そうなんだ。すごいね」 「凄くはないだろう」 「…すごいと思うけど……先生たちってみんなそうなの?」 「どうだろうな?確認した事がないからな」 驚いた顔のまま頻りに「そう」を繰り返す千鶴。 「だから、瀬戸さんが特別どうと言う事じゃない。納得したか?」 「…うん」
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