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  緑溢れる庭に栄える城下町。 走り回る子供に読書をする老人。 喧嘩をする夫婦の姿もある。 ここは「サミヤ」。 小さな、平和な国。 私はレイ。 この国の王の長女である。 しかし、父がこの国を治めているわけではない… 治めているのは神、「エナ」様なのだ。 世界にはサミヤ以外に15の国が存在していてどこにも王族は存在する。 しかし全ての国でそれぞれの国の神が国を治めている。 その神はみな人間ではない。 ずっと洞窟の奥で座っていて、国のために指示をする魔女。 エナ様はサミヤができてから300年の間、1度も寝ることなく、国を見守ってきた。 そしてエナ様のお告げを実行させるのが、我々王族の役目なのだ。
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