0,prologue

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サミヤとコロノアは、互いに支えあいながらここまで成長した国だった。 サミヤは水が多く、農業や酪農に困ることはない。しかし、硬い石や石油がないため文明が栄えるまでには時間がかかっていた。 一方、隣の国のコロノアには石や石油はあるが、農業や酪農に向いた土地ではなかった。 サミヤの神であるエナ様と、コロノアの神であるキト様の話し合いにより、両国は長い間貿易を重ねてきた。 そして来月、三日月の夜に、私はコロノアの王子であるチハヤと結婚する。 よりよい貿易のため…別の国々が武力を高め、領地を広げているからでもある。
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