0,prologue

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しかし、母はこの婚約を躊躇っていた。 私がまだ16歳だった上に、チハヤに恋をしていなかったから… チハヤは私の4歳年上で、白い肌と白い髪の毛と青い瞳が綺麗な美少年。 もちろん見とれることはあったが… 恋を知らない私には、結婚なんて分からないことだらけ。 チハヤは私との結婚を心待にしているようで、母はそれを心配している。 国のためにチハヤと結婚をすること、それが姫である私の役目。 チハヤは優しく紳士的… いつか恋が出来るはず… そう、自分に言い聞かせていた。
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