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「誠衛館?あの、何県の何市なんですか?」 男は戸に手をかけたまま振り返り 「お前は何を訳のわからないことを なにけん?なにし? 何を言っているんだ?」 眉間の皺は何か間に挟めるのではないかって位しっかり刻まれている こっちの企みを探っているような、頭のおかしいやつを見るような、男の考えはわからないがこっちとしては気分が悪い。 こっちからすれば、この男の理解力の無さに頭の心配をしてしまう 「はぁ、この今いる場所はどこなのか聞いているんです。 家族で少し遠出していた帰りにここに来てしまったみたいなので、場所さえわかれば...」 そこまで話した所で、携帯電話の存在を思い出した あれさえあれば、GPSで現在地がわかるし帰り道もわかる! それよりも、家族の安否確認がすぐに出来るではないか もしかしたら連絡来てるかも! 携帯の存在を忘れていた自分に飽きれながらポケットを探すが携帯をバックに入れている事を思い出す。 さっき引きずられるようにこの部屋に来たがバックは庭に置いたままだ
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