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『安政5年だろうが!........』
安政5年。
その言葉を聞いたあと私の目の前は真っ暗になった。
あの男がぐだぐだと何か怒鳴っていた気がするが覚えていない。
目を開けると、そこは知らない部屋で私は布団に寝かされていた
体を起こすと「カサッ」と肩から何か落ち、確認してみると着物が布団に落ちていた。
「えっと...ここどこ?
もしかして全部夢?夢だったらどっからだ?
事故にあったのも夢だといいなー」
一人でブツブツ呟いていると、部屋の隅に目がいった。
部屋の隅には先程の男が竹刀を片手に座り込み頭を伏せている。
「やっぱ夢じゃなかったかー。
てか、もしかしたら映画とかの撮影地に入っちゃったのかも
あの男も役になりきっててさっきはあぁ言ったとか?」
一人で仮説を立てていると、隅で座り込んでいた男がいきなり立ち上がった。
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