おとうさん。

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死んだはずの父が、突然戻って来た。 『みんなともっとちゃんと過ごしたいんだ』 とか何とか言っていた様な気がする。(ちょっと忘れた) お母さんは居たのかもしれないけど、あんまり登場しなかった。(ちなみに母は今も健在!) お兄ちゃんと私と妹たち。みんな今より若い設定だった。 『ちゃんと過ごしたい』 …の言葉通り、家族みんなで家族である事を楽しんでいた。 だけど。 私は確実にお別れが近付いている事が分かる。(私の夢だからね) 感覚で分かるんだけど。 そのうちに視覚でも分かって来るの。 お父さんの身体が、徐々に腐ってきてしまうから。 溶けてきてしまう、お父さんの身体。 『そろそろ、お別れだ』 みたいな事を言うお父さん。 悲しくて、寂しくて、まだ一緒に過ごしたいって思うんだけど、無理なんだって分かってる。 だって、お父さん溶けてるから。 そのあと、お父さんに何か言いたかった様な、何か言った様な、言えなかった様な、ただ泣いていただけの様な… みおくった事にしておこう。 お父さんが亡くなったのは、もう10年前。 何で今さらそんな夢を見たのかは、謎。 夢って不思議。
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