序章

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貴方に出会って、私の世界は色づきました。 今までの私の世界が白黒と思えるほど、色鮮やかに変わったのです。 貴方と過ごした日々はとても幸せで、まるで夢の中にいるようでした。 だから・・・ 時折、思ってしまうのです。 本当に貴方といた日々は夢だったのではないかと・・・。 夢ならば醒めなければ、どんなに幸せなことでしょう。 でも・・・ 私は・・・ 貴方と過ごした日々を夢で終わらせたくないのです。 確かに、あの時、貴方は私の隣にいて、笑ったり、泣いたりしていたのです。 そして・・・ 私は、貴方を・・・義高様を・・・ ―愛していたのです― この気持ちは夢の出来ごとではなく、今もなお私の心に残っている確かな気持ちなのです。 この想いはきっと・・・ いいえ、必ず何年、何百年・・・どれだけ時が過ぎようとも変わることのない想い。 ずっと、ずっと・・・ 私は、貴方の事を・・・ ―義高様を愛しています―
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