デートイベント

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悔しさを紛らわすために私は、紙コップに残っていたオレンジジュースを飲み干す。 佐東さんはいつもの調子を取り戻していて、余裕すら伺える。 佐東さんって一枚も二枚も上手でズルいよ。 私が佐東さんをやり込めることができることってないのかな? ウーロン茶を飲み終えた佐東さんは近くのゴミ箱に紙コップを捨てると、私に聞いた。 「次はどれに乗る?」 数分前にジェットコースターで具合を悪くしたことなんか、すっかり忘れました。みたいな顔でそう聞いてきた。 もう一度、ジェットコースターに乗せちゃおうかな。 「絶叫系はカンベンしてくれるかな?」 はう!?先手をうたれましたか。 顔に出るのか!? 「じゃあ、お化け屋敷に行きましょう」 絶叫系とは別の弱点を探してやります! 「いいよ、行こうか」 あ、笑顔に余裕が見えますよ。 佐東さんに促され、私はまだ手に持っていた紙コップをゴミ箱に捨てる。 絶対、もう一つくらい弱点を見つけるんだから! 最早、テーマパークに何をしに来たんだと問われそうな決意を胸に私と佐東さんはお化け屋敷に向かうのでした。
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