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「おっはよう」
挨拶と同時にスパンと後頭部を叩かれる。
「いったぁ~」
叩かれた後頭部を手で押さえて、叩いた相手をうらめしげに見る。
私を叩いた相川珠恵こと、珠ちゃんは何食わぬ顔で隣の自分のデスクに着く。
ご機嫌がいいようだから、何かいいことがあったみたいだ。
「珠ちゃん、ご機嫌だね」
「まぁね~、そう言う寿々子もどうしたの?」
「な、何が?」
何も具体的なことは言われていないのに、動揺してしまう。
「なんか、ぼーっとしてるわね」
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