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葛藤(かっとう)の末、私は意を決して唐揚げにかぶりついた。
……自分で作ったものなのに、味がまったくわかりません。
「今度は俺に食べさせて」
あなたはこれ以上、私の心拍数と血圧を上げるつもりですか!?
私は今の一連の出来事に気力をごっそり持っていかれて、すでに瀕死(ひんし)に近いのですが!?
口を開けて、食べさせてもらうのを待っている佐東さんの口に、私は半ばヤケになって俵型のおむすびを入れてあげた。
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