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逃亡の機会を見出だせないまま、私は珠ちゃんに会社から、程好い距離にある居酒屋に連れ込まれてしまいました。
「で、佐東といつから付き合ってるのよ?」
隅のカウンター席に着くと、珠ちゃんがビールと適当なおつまみ、私がウーロン茶を注文したあと、まどろっこしいことはせずにストレートに聞いてきた。
いきなりですかぁ!?
「…二週間前です…」
「あんた達、先週はそんな素振り全然なかったわよね?」
佐東さんの告白を私が自分の妄想だと思ってたからです。
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