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梔子「そう言えば、なんであなたは見えるの?」
柊「オレはそういう体質なんだよ。良く霊能力者とか聞くだろ。あんなんだ」
梔子「そうなんだ」
死神「ふふっ。キミが家に帰れるとしたら、そのカギは彼が握っているよ?」
梔子「え?」
柊「……だと思いましたぁ」
死神「ボクはキミの未練を強制的に切り離す事しかできない」
死神「けれど、彼ならキミが未練を断ち切る物理的な手伝いが出来る」
死神「キミが自分の手で未練を断ち切れば、ボクが連れて行くまでに家に帰ることもできるよ」
梔子「あたしが自分の手で……」
死神「差し当って、そろそろ自己紹介をしてくれていいかな?」
梔子「あ、そうだったわね」
梔子「あたしの名前はクチナシ。M女子高校の三年生よ」
柊「へぇ、あそこの生徒だったか」
梔子「あなたは?」
柊「オレはS高校の2年で、柊だ」
梔子「柊くんか。あたしの一つ下なんだね」
柊「なんですかぁ? 口のきき方に気をつけろとか言うつもりですかぁ?」
梔子「アハハッ。逆に喧嘩口調になってるじゃない」
柊「はっ、一歳違いなんて誤差の範囲なんだよ」
梔子「口のきき方なんてあたしは気にしないわよ。これからよろしくね」
柊「拒否権はないんだろうよ」
死神「もちろんだよ。これは提案じゃなくて脅迫だからね」クスクス
柊「ちっ」
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