2人が本棚に入れています
本棚に追加
―― 再び帰り道 ――
死神「キミは何か知らないのかい? あそこで起きた事故や事件」
柊「知らねぇな。新聞なんざみてねぇし、朝はニュース見てる時間もないしな」
死神「少しはそういう物も見た方がいいと思うんだけどね」
柊「うるせぇよ。明日、橘に聞けばそれで済む話だろ」
死神「やれやれ」クビフリ
柊「つか、オマエはアイツの傍にいてやればよかったじゃねぇか。オレん家来ても、やることなんざなにもないだろ」
死神「それだとキミが寂しくて死んじゃうじゃないか」
柊「……死ね」
死神「酷い事を言う愚図だね。ボクがせっかく心配してあげてるって言うのに……」
柊「オレは兎か何かですかぁ!? 寂しいと死んじゃう生き物ですかぁ!?」
死神「最近やっと人の温もりを知ったばかりだろう?」
死神「そんな時にまた一人にしてしまったら、昔の人間不信で駄目なキミに戻ってしまうよ」
柊「オマエは本当にバカな心配してんだな」
死神「それだけキミを大切に想ってるってことさ」
柊「まぁ、オマエに変わって未練を断てんのはオレだけだからな」
死神「……そういうことにしておくよ」
柊「ん?」
死神「いや、そろそろ豚肉の色が変わってる頃だと思ってね」
柊「うおっ、本当だっ!」ガサッ
柊「急ぐぞ!」ダッ
死神「ふふっ、はいはい」
最初のコメントを投稿しよう!