お化け屋敷と見えない少女

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―― 再び帰り道 ―― 死神「キミは何か知らないのかい? あそこで起きた事故や事件」 柊「知らねぇな。新聞なんざみてねぇし、朝はニュース見てる時間もないしな」 死神「少しはそういう物も見た方がいいと思うんだけどね」 柊「うるせぇよ。明日、橘に聞けばそれで済む話だろ」 死神「やれやれ」クビフリ 柊「つか、オマエはアイツの傍にいてやればよかったじゃねぇか。オレん家来ても、やることなんざなにもないだろ」 死神「それだとキミが寂しくて死んじゃうじゃないか」 柊「……死ね」 死神「酷い事を言う愚図だね。ボクがせっかく心配してあげてるって言うのに……」 柊「オレは兎か何かですかぁ!? 寂しいと死んじゃう生き物ですかぁ!?」 死神「最近やっと人の温もりを知ったばかりだろう?」 死神「そんな時にまた一人にしてしまったら、昔の人間不信で駄目なキミに戻ってしまうよ」 柊「オマエは本当にバカな心配してんだな」 死神「それだけキミを大切に想ってるってことさ」 柊「まぁ、オマエに変わって未練を断てんのはオレだけだからな」 死神「……そういうことにしておくよ」 柊「ん?」 死神「いや、そろそろ豚肉の色が変わってる頃だと思ってね」 柊「うおっ、本当だっ!」ガサッ 柊「急ぐぞ!」ダッ 死神「ふふっ、はいはい」
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