お化け屋敷と見えない少女

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柊「さてと……今日は何作っかな」ガチャッ 柊「…………」 死神「言い忘れていたけど、冷蔵庫の中身はもう空っぽだよ」 柊「……いつ気づいた?」 死神「今朝かな」 柊「言えよ!!」 死神「だから言ったじゃないか。言い忘れていたって」 柊「今朝言え! 気づいた時点で言え! 忘れる前に言え!」 死神「ごめんよ。なんとなく言いたくなかったんだ」 柊「なんでだよ!?」 死神「なんでだろうね。強いて言えばお約束っていうやつかな」クスクス 柊「このクソ死神がぁぁぁぁぁぁぁ!!」 死神「まぁ良いじゃないか。一緒に買い物でも行くとしよう」 柊「オマエはついてきても何もできねぇだろうが」 死神「こんな美少女と一緒に買い物だよ? 世間一般の男子学生からすれば羨ましがられること請け合いだと思うけど」 柊「オレは死神 イズ アウト オブ 眼中だっつぅの。それに、自分で美少女とか言うな」 死神「人間の常識で言えば妥当だと思うのだけどね」 柊「あざとい。さすが死神、あざとい」 死神「いま、何かしらボクの知らない知識を使って馬鹿にしたよね。愚図が」 柊「うっせ。あぁ、また出んのかよ。めんどくせぇ」 死神「文句言ってないで行こうじゃないか。そう言えばこのチラシで特売と書いてあるよ」 柊「確かに結構安いな。ちと歩くのが面倒だけど、ここまで行くかぁ」 死神「それじゃ買い物に出発するとしようか」 柊「はいはい」
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