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梔子「あのー?」
柊「あぁ、すまん。うちの死神がちょっとな」
死神「ボクをキミのペットみたいに言わないでくれるかな」
梔子「あなた、あたしのことが見えるの」
柊「まぁな」
梔子「それにそっちの女の子……」
死神「御察しの通り、ボクは人間じゃないよ」
梔子「幽霊?」
死神「いや、死神だよ」
梔子「死神って、あの死神?」
死神「キミがどの死神を指してるかわからないのだけど」
梔子「えっと……死期の近い人間を殺して、あの世に連れて行く死神?」
死神「……本当はだいぶ違うけど、その死神であってるよ」アタマイタイ
柊「人間の持つ一般的なイメージなんてそんなもんだ」
死神「そういえばキミも同じような事を言っていたね」
柊「オレも例に漏れず人間だからな」
梔子「それじゃあ、あなたはもう直ぐ死んじゃ……」
死神「言っておくけれど、ボク達は人間を殺したりなんてしないからね」
梔子「そうなんだ?」
死神「ボク達は死んだ人間の魂をあの世に連れて行くのが役目。それ以外のことはしないさ」
梔子「っ! それじゃあ!」
死神「そう。キミみたいな魂をあの世に連れて行くのがボクの仕事だよ」
梔子「……」
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