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――
「疑って、すいませんでした……」
差し出された鍵を受け取って肩を落す。
ペットって、怖いですね……後で鍵の位置変えておこう。
そんな訳でまあ完全に信じ難い話ではあるがこの子達は俺のペットのマロンとミカンの可能性が高いということが分かった。
俺が学校に行って帰ってくるおおよそ8時間の間で俺の家に侵入し、俺の部屋を物色してベッドの下の箱を見つけたとしても3年間隠し通してきたその鍵を見つける事なんて考えにくい。
あまつさえあそこに到達するにはいくつもの仕掛けを用意しているというのに、だ。
「信じていただけましたか?」
「あぁ、信じるさ」
信じようではないか、あぁ、信じてやろうではないか。
自分のペット達と……なにより俺の鍵の隠し術を!
「それは良かったです」
「良かった良かった~!」
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