予報士

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「…………」 窓から朝の日射しが部屋の中を明るく照らす。 ただ、窓際にベットを置いている俺は悶え苦しむことを余儀なくされる。 7月の、激しい日射しが俺の顔を半分だけ焦がした。 「……カーテン閉めるんだった」 そんな残念な俺、梁川 輝美(ヤナガワ テルミ)はとっても残念な趣味がある。 「さて、今日は……」 俺は得意な(?)独り言を呟きながら机へと向かった。 そこには一冊のノートが置いてあり、表紙には大きく不躾な字で『夢日記』と書いている。 ……これが俺の趣味。 今日観た夢の内容をメモする日記。 『夢日記』だ。  
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