俺様、何様、リッキー様！

家族になる

「わざわざすまんな、高田。」

「なぁに、こっちももらってもらえるなら助かるんだ。まぁ入ってくれ。」

「あぁ。この子が母犬か？」

「そうだ。こいつもそろそろ子育てにうんざりしてるんだろうよ。自分のこども放ったらかしで人間に寄って来やがる。」

「ははっ。お、この仔犬か。」

「あぁ。雑種が野良犬と交わってできた雑種の中の雑種、ある意味雑種の血統書付きだぜ。」

「うまいこと言うなぁ。」

「あれ？三匹いるんじゃなかったのか？」

部屋の中では二匹の仔犬が母犬にじゃれついていた。