ってお前の話か!

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「所長~話長いですよ~ しかも、泥棒の話しただけで自分の話ちょっとなうえにビミョーです。 モテるとか嘘っぽいし。 ねえ、笹川さん?」 「あ、えと、私にはちょっと、よくわかりません。」 と、依頼者の笹川さんは苦笑いのややうろたえ気味に答える。 この所長、ちょっと挙動不審なのである。 確かに、ああみえて探偵としては、自他ともに認める男ではあるのだが。 しかし依頼人の笹川さん、略してササッピーはこの私がストーキングしてでもお守りしなければという使命感に駆られる。 つまりは好みのタイプだ。 腰元まで伸びた黒髪。 キリッとした眉。 長い睫毛に、小動物を思わせる可愛らしい大きな瞳。 その眼に前髪がかかるかかからないかという具合に伸びている。 スラッと通った鼻筋。 微笑を浮かべている。 やべえ超かわいい。 クラクラする。 守りたいその笑顔。
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