キラメキにクラクラ

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意外と空手か何かやってるのかな? 「しかし彼を平手打ちでぶっ飛ばすとはなかなかホントにやりますね。 もしかして武術か何かやってらしたので?」 探偵だろ? 推理しろよ。 って思いつつ。 そうかあの衝撃は、いわゆるビンタだったのか。 「ええ、まあ嗜む程度にですが。 これでも昔は、一応空手で全国大会で二、三回勝った事がありますわ。」 やっていた! しかも嗜むどころじゃなかった! ていうかそれ、優勝してんじゃね? 「いやあ人は見かけによらないって言いますが、ことわざはまさにことわざって感じですね(なんのこっちゃ)。 勢い余って、壁に穴空いてますからねハハハ…」 「わざとです。」 そっかぁ、わざとかあ。 って恐いな、ササッピー! 「見かけによらないといえば、彼も今はぼけーっとした顔してます。 が、見かけによらずゴキブリ並の生命力なんです。 なので心配無用! うちじゃ彼はゴキブリ要員なんですよ。」 所長がヘラヘラと笑っている。 というか俺の心配は全くないのか!? ていうか笹川さん、わざとやってるし全然悪びれてないからね!? むしろ、うちじゃ~、のうちって僕意外はお前だけだろ! しかも何優しくフォローしましたみたいな感じになってるんだよ! 全然フォローになってないよ! 俺はゴキブリか!! それともお前にとってゴキブリはそんなにカッコイイのか!? いややっぱりどう考えても単なる嫌がらせか! むしろ逆に俺はその要員は何のために必要なのか知りたい! 「たしかに丸めた新聞紙で叩いたら死にそうですわね。」 うわあ! とどめっ! 「あの」 と、一端間をおき笹川さんがおそるおそる尋ねる。 「それで、ベンジャミンを探してもらえるんですか?」
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